三重県伊賀市寺田
南北朝時代
伊賀市指定文化財

岡山の北向地蔵よりやや小ぶりですが 同じ形式の美しい地蔵さんです 同じ作者なのでしょうが 技巧を極めたみごとな地蔵さんだと思います 御堂は集落の中心部にあって地蔵堂としてはなかなか立派なものです いつ訪ねてもお花があげられいて 地域の素朴な信仰がうるわしく感じられます

伊賀別所で活躍した重源の人的資産は西大寺の興正菩薩叡尊に引き継がれたと考えられています 大光寺の前身である大岡寺は西大寺末の大寺でしたから この辺りにも浄土信仰の流入とともに有力な寺院関係者や腕ききの石大工の往来が多くあったのだろうとおもいます

参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P63 市田進一
「石仏ー庶民信仰のこころ」P162 清水俊明
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