鎌倉時代後期〜

阿弥陀如来坐像
鎌倉後期 三重県指定文化財
大洞山の柱状節理の破片を敷き重ねたような龕部の中に定印の阿弥陀さんが座っています

舟形に光背を彫り窪めた中に半肉彫りされていて 蓮華座は線刻されています 国津神社十三重塔の顕教四仏をそのまま大きくしたような姿 微笑みをたたえたお顔 厚くあらわされた膝が特徴の阿弥陀さんです
阿弥陀さんの龕部の右に不動明王の種子 左に矜羯羅童子(こんがら)制多迦童子(せいたか)の種子が薬研彫された石柱が立ちます
説法印の阿弥陀立像
鎌倉後期 三重県指定文化財
上の写真左 線刻に近い薄肉彫り 頭光背も浅く大きく彫られています
釈迦立像
鎌倉後期 三重県指定文化財
上の写真右 阿弥陀立像の右隣に立っています 舟形を彫り窪めた中に薄肉彫りされていて こちらも大きな頭光背を線彫りにしています
親子地蔵
鎌倉後期 三重県指定文化財
上の写真左 釈迦立像の右隣に立っています 右手で与願印を結び 左手で宝珠を持った地蔵さんが半肉彫りにされています
薬師如来立像
鎌倉後期 三重県指定文化財
上の写真右 写真ではわかりづらいのですが 線刻の薬師如来さんです 二重円光の頭光輪を彫って 左手に薬壺 右手で与願印を結んでいます
地蔵立像
鎌倉後期 三重県指定文化財
上写真左 彫り窪めた舟形光背の中に右手錫杖 左手に宝珠を持った地蔵さんが半肉彫りされています 下部には蓮華座が線刻されます
合掌地蔵
室町前期 三重県指定文化財
上写真右 舟形の彫り窪めの中に半肉彫りされた地蔵さんが合掌しています

参考書籍
「美杉村史下巻」P298 美杉村
「三重県石造美術」P57〜59 太田古朴
「美杉の文化財」P10 美杉村教育委員会
「伊賀の石仏拓本集」P234〜240 市田進一
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