南北朝時代
伊賀市指定文化財

お~い 笠地蔵さんはどこ?
出かけた帰り道で ずっと会えないままになっている笠地蔵さんを探索してみました 国道163号線の三軒家交差点から長田集落までの沿線は 過去二度にわたって探し歩いたのですが 夏場で草が茂っていたりして結局は見つけられなかったのです 今回もおもん地蔵さんから三軒家交差点に向かって薮の中に目を凝らしながら歩いてみました わたしは おもん地蔵さんからさほど離れてはいないのだろうと勝手に思い込んでいたのが失敗だったようです 国道を随分歩いてそろそろ三軒家交差点というところでようやく見つけることができました
笠地蔵さんはミイラ地蔵さん

ようやく会えた笠地蔵さんですが 実は全身に白布が巻かれていて ミイラ地蔵さん状態 今お堂を新しくしているところで 地蔵さんには養生のために白布が巻かれているのでした でも お堂はほとんど出来上がっているようで 新しい木の香りがとても気持ちよかったです
以前おもん地蔵さんに行った時には あんまり寂しい場所で気の毒に思ったものですが 笠地蔵さんの新しいお堂を見ているとなにやら嬉しい気分になってきました
当の笠地蔵さんはミイラ地蔵さん状態でちゃんと会うことはできませんでしたが それほど残念な気持ちにもなりません 『近いうちに、もういっぺんおいな』ということやな…。
そして後日
ようやくお会いできました とても立派な御堂ですが 傘石が少し見ずらくなったかもしれません 私は勝手に傘地蔵さんも他の奈良道の三地蔵さんと同じように一石三尊形式かと思っていたのですが 傘地蔵さんだけは普通に一石一尊の地蔵さんです

参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P76 市田進一
「伊賀」P61 川勝政太郎
「石仏ー庶民信仰のこころ」P159 清水俊明
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