天文十三年(1554)

光背に十三仏の種子を刻んだお地蔵さま
清水俊明氏の『石仏』の中に「三重県には、室町、江戸期の十三仏が六基確認されており、」とあります そのうちの二基は守田九品寺のそばに さらに二基は寺脇宝厳寺にあります そしてここ森寺と あと一基は比土蓮花寺の墓地に残っています 守田や宝厳寺の十三仏とは違って こちらは地蔵さんの光背に十三仏の種子が刻まれています
かくれんぼしています
猪田神社の駐車場に車を停めて神社を参拝したあと境内を探し回ったのですが なかなか十三仏さんは見つかりませんでした 初詣の在所の人に伺がってみると 『さあ? 神主さんが中にみえるで聞いてみて』と言われ 社務所を訪ねると 若い神主さんが親切に教えてくださった 大きな木の根元に まるでかくれんぼするように隠れておられた 猪田神社の駐車場の南西隅の大樹の根元を探してください

参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P116 市田進一
「石仏ー庶民信仰のこころ」P166 清水俊明
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