宝厳寺石仏群① 伊賀市寺脇

室町時代 
伊賀市有形文化財 

伊賀市の文化財に指定されている石仏群

境内にはたくさんの石仏が点在しています 九体の石仏と五輪塔が宝厳寺石仏群として伊賀市の文化財に指定されています

本堂への坂道を登っていくと地蔵さまのお出迎えを受けました 高さ148㎝ 天文八年(1539)の銘があります 戦国期の動乱のピークを迎えようとしている頃のことです

参道には高さ90㎝前後で四段三列式の十三仏石碑が二基ありますが 残念なことに盗難に遭ってしまい現在はレプリカに代わっています 左側の石碑には弘治三年(1557)の銘があります

本堂の前に立つ長谷寺型十一面観音石仏 天文十五年(1546)の銘があります

永禄四年(1561)銘の地蔵さん 右の石龕仏は阿弥陀さん
他にも境内の裏山にはたくさんの石仏が残されています

宝厳寺

宝厳寺は文永四年(1267)亀山天皇の勅願により建立された名刹です 文永四年は高麗の使者がヘブライの国書を持って来航した年です 元寇に向かう厳しい時代の始まりでした 本堂の隣には国の重要文化財に指定されている十一面観音立像が安置されていて予約をすると拝観できるそうです また庭には樹齢三百年とも言われる紅梅があります

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P161〜185 市田進一 
「三重県石造美術」P232 太田古朴 
「青山町史」P942 青山町
「青山町の文化財」P20 青山町教育委員会
「伊賀の金石文行脚」p.185〜p.186 岡田榮吉 

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