延元四年(1339)
名張市指定文化財
方形に彫り窪めた光背の 右に来迎印の阿弥陀如来 左に錫杖と宝珠を持った地蔵菩薩が肉彫りにされています これは比奈地型石仏と呼ばれる双仏石で 上比奈地国津神社境内の双仏石とともに 名張市の有形文化財に指定されています 延元四年(1339)の銘があり 国津神社境内の双石仏(建武二年1335)に次いで古い双石仏です
腹に響くような重い空気が境内に満ちています それほどにこの仏さんには独特な存在感があります 素朴でいてとても神秘的な美しさを持った仏さんだとおもいます
山中の目的地を目指す時にカーナビを頼りに走っていると大失敗してしまうことがあります 今回もそうだった ナビは県道693号線を南下して花瀬川を渡る手前から川沿いに~というガイドだったのですが 途中から道幅は心細いほど狭くなり 大事をとって撤退することにしました つつじヶ丘方面から693号線を渡って奈垣国津神社の前を通っていくのが正解かと思います
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P233 市田進一
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P113 名張金石文研究会
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