よきとぎ地蔵 伊賀市千貝

南北朝時代 
伊賀市指定文化財

よきとぎ地蔵さんのお話は TVのアニメ日本昔ばなしでも紹介されていますが こちら千貝のお話とは少し内容が違うようです

TVアニメのよきとぎ地蔵さんは 概ねこんなお話でした
昔々 山の中の小さな村に茂助という若者が住んでいました 村人たちは山を開墾して狭い畑を少しでも広げようと努力をしていました しかし 茂助は厳しい毎日に倦み疲れてしまい 働く気力をなくしていました
ある日 みすぼらしいお坊さんが茂助の家を訪れ 袖を縫うために針と糸を借りたいと頼みました しかし茂助は心が荒んでいて「針が欲しければ裏山に捨てた手斧で針を作ってみろ」と追い返してしまいました
翌日 村人たちは 裏山で手斧を研いでいるお坊さんの姿を見つけます お坊さんは手斧から針を作ろうとしていました
春が訪れて 心配した村人と茂助は裏山に向かうと お坊さんは姿を消し その場には袖に刺さった小さな針があるだけでした お坊さんは実際によき (斧)から針を作り上げたのです
辛くても諦めずに努力を続けることが大切ですね 
そんなお話でした

千貝のよきとぎ地蔵さんのお話は    
旅の和尚さんが信楽街道の往来の安全を願って 村人が持っていたよき(斧)をといでお地蔵さんを彫ったのがよきとぎ地蔵です
と そんなお話です

覆い堂に隠れていますが、かなり大きな巨岩の前面に彫られた地蔵さんです

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」市田進一

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