真福院の種子碑 津市美杉町三多気

弘長元年(1261)
三重県指定文化財

弘長供養碑

大洞石の自然石の正面に月輪を線刻して その中いっぱいに胎蔵界大日の種子 アーンク आंः を薬研彫にしています 月輪の下には反花と二段の框座を線刻していいて 裏面に『弘長元年 大歳 辛酉 仲秋彼岸 願主 聖人』と刻銘されています

左の側面にケンとウン 右の側面にはバンを薬研彫しています

阿弥陀三尊地蔵菩薩種子碑

阿弥陀三尊の種子と地蔵三尊の種子を薬研彫にしています
上から 阿弥陀 右観音 左普賢 下が地蔵 右矜羯羅童子 左制叱迦童子

胎蔵界大日如来種子碑

弘長碑をひと回り小さくしたような同じ手法の種子碑です

金剛界大日如来種子碑

線刻の蓮座の上に月輪を刻み その中に金剛界大日の種子 バン を薬研彫しています 他の種子碑よりも時代が下り 蓮華の下の框座は省略されています

この辺から太郎生の辺りはこのような種子碑が多く残されています 真幅院のそばの野道にも

参考書籍

「美杉村史下巻」P605 美杉村 
「一志郡史下巻」P549 一志郡 
「三重県石造美術」P50 太田古朴 
「美杉の文化財」P7 美杉村教育委員会

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