明応八年(1499)

友生神社の鳥居のある場所から見回すと 大日堂のお堂が見えています 大日堂のご本尊は有名な「日の丸長者伝説」に出てくる長者の守護仏といわれています 長者の田んぼがあまりに広くて 日暮れになっても田植えが終わらないので 夕日を日の丸の扇で招き返したという「日の丸長者伝説」 ここより1.5キロほど北西に伊賀国分寺跡がありますが 国分寺跡と比定されるまでは国分寺跡を長者屋敷と呼んで 日の丸長者の屋敷跡だと伝えられてきました

さて 大日堂へ伸びる参道の傍に小石仏の集められた場所があります

左右に並んだ二尊の地蔵さんの上部に来迎の阿弥陀三尊とその左右で合掌する供養者らしき人物が彫られています なかなかデラックスな意匠です 明応八年(1499)の紀年銘が刻まれています

二尊地蔵の右側に立つ地蔵さん 右手に錫杖 左手には宝珠を持っています 蓮弁などの形式から二尊地蔵と同時期の作と考えられています
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P157〜158 市田進一
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