南北朝時代
内保は伊賀の最北端です 来た道を少し戻って県道を北上すればすぐに甲賀市に入ります 竜法師の甲賀流忍者屋敷に行くにも車で10分といったところでしょうか
在所の小高い丘の尾根にある宇都可神社には 聖徳太子の大蛇退治の伝説が残っていて 東大寺の杣だった頃からの長い歴史を感じます
宇都可神社の参道前を右に折れ在所道をしばらく歩くと 突き当りに西音寺の山門が見えてきます ここでは南北朝時代の笠塔婆をみることができます
塔身の上部に舟形を穿ち中に来迎の阿弥陀如来が立っています その下に『南無阿弥陀仏』の六字名号が陰刻されています 柱状の塔身の上に笠と宝珠を載せていますが塔身以外は後補です
右面には月輪の中に त्राः タラーク
左面には अः アク
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P38 市田進一
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