阿弥陀寺の地蔵石仏 伊賀市川東

永禄頃

よいお顔をされています 
旧伊賀町川東の阿弥陀寺 本堂の東隣で立っておられます
室町時代の作と考えられています 阿弥陀寺の開創は慶安四年というから それまでは他の場所におられたのだろうとおもいます

阿弥陀寺の五輪塔

伊賀市川東阿弥陀寺の五輪塔

境内には高さ2.38mという大きな五輪塔があります かって阿弥陀寺の付近には「三部野大聖寺」という西大寺流の寺院があってそこから移されたものです 鎌倉時代後期の作とされ県の有形文化財に指定されています 西大寺の叡尊廟五輪塔を模して造営されたものです 「西大寺諸国末寺帳」の中で伊賀には十二の西大寺末寺院があったことがわかっています 沖の不動寺や寺脇の宝厳寺などを除いて 今ではそのほとんどが廃寺となっていますが 伊賀に残る中世石仏と律宗教団の展開の間には深いかかわりがありそうに思えます

応長元年銘宝篋印塔

伊賀市川東阿弥陀寺の五輪塔

地蔵さんのそばに建つ宝篋印塔には応長元年(1311)の銘が残ります 塔身は失われていて六角柱が入れられていますが 笠の幅が基礎の幅より狭く 隅飾も直立していて古様の宝篋印塔です

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P41 市田進一 

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