上長瀬庵の三十三観音石碑 名張市上長瀬

江戸時代

一石に三十三体の観音さん

美杉から桔梗が丘に抜ける国道368号線 上長瀬の国津神社の境内には「上長瀬庵」と扁額を掲げた会所のような建物があります 中に入れていただくと数体の石仏に並んで三十三観音が彫られた石碑が祀られています

大きな舟形石の上部に天蓋を刻み 最上段には三体 他の五段には各六体ずつの観音を刻み出しています 亨保十二年の記銘がある別府十王石仏との類似が指摘されているので18世紀初頭の作だろうと考えられています
三十三観音霊場は各所に見られるが 一石に小仏を三十三体並べて彫ったものは多くありません 一部に剥落もありますが 本当に愛らしい観音さんです 明るい場所で大切にされていることが嬉くなります

参考書籍など

「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P119 名張金石文研究会 

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