室町前期
国津神社から名張川沿いに比奈知ダムに向かって歩いていくとダム湖の真下の田の中に小さな墓地があます この墓地に建つ覆屋には興国二年(1341年)銘の大きな阿弥陀さんがおいでになります 比奈知型の阿弥陀さんで 伊賀では有名人です
墓地の中を見て回ると 他にも比奈知型と思われる小石仏があります 隅切りの龕部を彫り窪めた中に 左に定形の地蔵さん 右に施無畏印与願印の阿弥陀さんが半肉彫りされた双仏石 法衣の膝半ばから桾が彫られている点や手足が小さく作られる点に比奈知型石仏の特徴が現れています
その左隣にも同様の特徴を持った小石仏が立っています 摩耗が激しいが定形の地蔵さんのように見えます やはり法衣の膝半ばから桾が彫られているのがよくわかります
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P230 市田進一
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P108 名張金石文研究会
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