頼政石塔 伊賀市長田字木根

安土桃山時代〜

国道163号線とコリドールロードとが交わる交差点付近に小さな石塔を祀った覆屋が見えています 自然石の角柱の各面にそれぞれ二体の仏さんが線刻されていますが 磨耗が進んでいてどのような仏さんかはよくわからない状態です     

頼政の名が冠された四方仏です 以仁王と計って挙兵し宇治平等院で討たれた源頼政ですが 「伊水温故」にも「旧記ニ云源三位頼正ノ石塔此里ノ川端ニ有」とあり「正シク爰二ハ不可有」としながら ここまで落ちてきて野伏に討たれたという伝説のあることを紹介しています 頼政の家臣であった渡辺競を祖とする一族が島ヶ原党(渡辺党)であるといわれていて そんな関係からこの地に頼政の供養塔が残されたのではないかと考えられています

大きい方の石には三面に二体ずつの六地蔵と 背面に閻魔王と太山王 

小さい石は江戸時代の地蔵さんといわれています

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P72 市田進一 
「三重県石造美術」P36 太田古朴

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