永禄六年(1563)
九品寺の不動さん 墓地の一隅で邪気を払うようにして立っておられます 永禄六年の銘が残る不動さんです 右手に三鈷剣 左手に羂索を持ち 迦楼羅焔を背に立っておられます 迦楼羅は八部衆の中で鳥頭人身のあの迦楼羅天のことです 興福寺の国宝館でお馴染みですね 迦楼羅焔はその迦楼羅の吐く金の炎のことです
石の不動さんはたくさんあるだろうと思われるかもしれませんが 実際には行場以外の場所で見られることは少なくて 伊賀でもそれほどお会いできることは多くありません
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P104 市田進一
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