室町時代
菅原大辺神社から池の縁に沿って法花へ抜ける小道に二体の地蔵さまがおられます
緑の衣を纏った地蔵さん
一体は菅原大辺神社の駐車場のすぐ近くにおいでで 錫杖を持たずに与願の印を結ばれた古式の地蔵さんです 磨耗が進んでいますが 心惹かれる地蔵さんです 曇り空のどんよりしたお天気でしたが ファインダーを覗いていると すっと雲間から光が差して 背中に太陽の光が温かかでした 「上手に撮ってけよ」と言われたような気がします
夏になると草に覆われてしまいます 夏草や夕立の匂いを楽しんでいるのでしょうか そんなことを思うやさしい地蔵さんです
法花への小径に立つ地蔵さん
池の堤に沿って法花方向に少し歩くと もう一体の地蔵さんが立っています
福々としたお顔の地蔵さんです
菅原大辺神社といえば弥勒菩薩坐像など15体の盗難被害が記憶に新しいとおもいます 薬師如来像一体だけは返還されましたが 他の仏像は未だ戻されていません 残念なことだとおもいます
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P90 市田進一
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