天照寺の烏八臼石碑 伊賀市霧生


慶長十八年(1613)

うはっきゅう   

右側に地蔵立像 左側に五輪塔 そしてその上部に逆卍とその下には烏八臼の文字があります 『うはっきゅう』へんが八と臼 つくりが烏 合成された一文字の合字です どういう意味があるのだろうか

墓石の多くには樒の枝が供えられていましたが そのほとんどが花筒から抜かれてしまっています どんなおまじないかと思っていたら いたずらカラスが飛んでいるのが見えました そんなカラスを追うための呪なのか それとも死者の魂をカラスに運んでもらいたいという願いだろうか

境内裏手の墓地に続く小道を登っていくと南北朝時代 正平十七年(1362)銘の五輪塔が残されています

また歴代住職の墓所には宝篋印塔があります 塔身四面には薬研掘りの梵字四方仏が彫られています 先の五輪塔と同時期のものと考えられています 共に伊賀市の文化財に指定されています

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P215 市田進一
「三重県石造美術」P80 太田古朴 

コメント

タイトルとURLをコピーしました