室町時代前期

伊賀市西山と甲賀市多羅尾とをむすぶ御斎峠 夢窓国師が空鉢山に来られたとき 村人がこの峠で接待(斎)をしたことから御斎峠と呼ばれるようになったと言います

峠のピークを伊賀方向に少し下ると高旗山登山道が交差しています この山道が御斎峠の旧道らしいのですが これを下ってしばらく歩くと室町時代の阿弥陀磨崖仏と出会うことができます 舟形光背の中に半肉彫りされた阿弥陀さんです しかしよく見てみると 左手が施無畏印で右手が与願印と 普通とは左右が逆になった施無畏与願印です 逆手来迎印という珍しい印相ですが 何か特別な意味があるのでしょうか

広葉樹の多い山道は落ち葉で覆われた気持ちの良い道です 急な坂道だから注意が必要ですが ほんの5分ほど歩けば見つかるので たくさんの人に見てほしい仏さんです
他の方のブログにも書かれていますが 御斎峠を伊賀側に少し下ってくると 高旗山に登る階段が見えます 階段とは反対方向のガードレールの下をみると 山を下る道が見えているので そこを5分ほど歩くことになります 結構きつい坂道なので注意が必要です

参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P12 市田進一
「近江の石仏」P130 清水俊明
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