室町前期〜
禅宗のお寺の門前で「不許葷酒入門内」の結界石が立っているのをよく見かけますが ここ佛勝寺の結界石には「大界外相」の文字が入っています この「大界外相」の結界石は 東大寺戒壇院のものが有名ですが 伊賀や伊勢ではあまり見ることがないとおもいます 参道の両脇に一基ずつ立っています
境内に入ると古い地蔵さんが何基か残っています
右側の地蔵さんは蓮弁の様式から安土桃山時代の地蔵さんらしいです 光背上部に地蔵の種子 ह カが彫られています 左の目張りの良い地蔵さんには元亀三年(1572)の記銘があります
こちらの地蔵さんも室町時代前期頃の作とされています 笠石を載せた枘が残っていますが笠石は失われています 無縁墓の中に積み込まれてしまってそのうち見えなくなってしまいそうで残念です
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P142〜145 市田進一
「伊賀の金石文行脚」P205 岡田榮吉
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