射手神社旧仏性寺地蔵石仏 伊賀市長田

明應四年(1495) 
伊賀市指定文化財

射手神社北西丘陵地の仏性寺旧跡

今年(2016年)の春に新しく二基の石仏が伊賀市の有形文化財に指定されました 一基は岡山大光寺の桐之谷地蔵さん そしてもう一基が射手神社旧仏性寺跡の地蔵さんです 
射手神社の境内北西の裏山を登ったところが旧仏性寺の跡地です 射手神社は元は三軒家にあり天正伊賀の乱で焼失した後に現在の射手山仏性寺跡に遷りました 現在射手神社の参道に残る国重文十三重塔も仏性寺の遺品です 

射手神社の社務所の裏手に看板があり そこから社殿の裏山に登ったところが仏生寺跡です 木立ちの中に入るとところどころに墓石などの石造物の残欠が残っています かろうじて道とわかる場所を選びながら 高い場所をめざして登っていき 立派な僧墓などを通り過ぎてさらに登っていくと下級僧侶の僧墓かという場所に地蔵さんが立っておられました

頭光背に残る散り蓮華

市田進一氏が「伊賀石仏拓本集」で紹介されておられますが 頭光背を見ると散り蓮華が線刻されています 同書によれば石仏に散り蓮華が彫られる例は全国でも数例とのことで貴重な地蔵さんです 
光背の左右に「明應四年」(1495年)「四月廾四日」の銘があります

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P73 市田進一

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