年代不詳
天気予報を確かめたときにはそれほど雨の心配はないなと思っていたのに 正月堂まで来ると空は暗い雲に覆われてしまいました 急いでお参りして奥村の高仙寺跡をめざします 今では区の公民館になっている高仙寺廃寺 旧境内地の小堂に逗子に入った美しい地蔵さまが残されています 首と胴のところで断裂しているのが痛々しい 頭部が大きく童顔の愛らしい地蔵さんです
おもん地蔵さんに似た顔立ちですね 美しい心ひかれる地蔵さんです
島ヶ原は特別な場所だったに違いない
長田の辺りで車を停めて 大和街道が伸びる先を眺めると
山間に分け入っていくこの道の先は この世に拓けた阿弥陀の浄土に続いていると感じられたのではないでしょうか おもん地蔵 笠地蔵と さんまいばの結界を越えて 川の流れを辿って 三軒家 三本松池と進む道は 産道を通るようにして再び生まれなおして贖罪と再生を願う道ででもあったでしょうか
旧境内地には他にも小石仏が集積されている 一列に並べられた右端には二基の宝篋印塔板碑
そういえば途中の在所道の路傍にも 宝篋印塔の板碑を祀った小堂があるのをみた 庶民の祈りが濃厚に残る土地である
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