年代不詳
先島半島の最西端 御座港 三方を海に囲まれています
漁港を通り抜けて 少し歩くと 海の中に地蔵さんが立っていました
右側の立ち姿の地蔵さんは前立ちさんで 左側の岩が石仏地蔵さんです
御座浦石仏地蔵尊縁起
現地案内板より引用
地蔵尊は地上界の諸人救済の大慈悲をもっていられるみ仏で、その信仰は平安時代中頃から鎌倉時代にかけて盛んになっていった。当石仏地蔵尊もその昔からこの浦に鎮座して衆生との仏縁を結んでいられた。ある時当村の弥吉老人の午睡の夢枕に立って、「我は御座浦の地蔵菩薩なり、古くより因縁を感じてこの処に姿を現ず。至心に祈願せんものには誓って腰より下の病疾を治すべし、我海水の浸すところに在りて諸人の為に常に代りて苦忠を洗浄せん、必ず高所に移すことなかれ」と、このことを伝え聞いた村人は迷いの雲が晴れたように地蔵尊に帰依し、日参し病苦の平癒を祈願してみ仏の慈悲にすがった。
後世御本尊の前に前立地蔵を献じ、参道を改修したこの地蔵さんは婦人の腰から下の病に苦しむ人、子をさずけてほしい人、安産を祈る人、生理を調節したい人、人それぞれの願いをかけて救いを求めて日参する人が多い。
全国に地蔵尊は多いが清浄な海中におわす地蔵尊は唯一であろう
かぎりなき世にもろびとを救わんと
御座の浦わにおはすみほとけ
大和國総本山 長谷寺化主
小林正盛
志摩町
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