応安六年(1373)
北山から比自岐に抜ける細い山道をいきます 獣害対策のフェンスが閉じられていて今では歩く人もほとんどいませんが 昔は北伊賀や上野方面と青山峠とを結び 明治に入ってからも笠置街道の名で郡道に指定されていたほど重要な道でした
北山の在所から細い山道を30分ほど歩くと峠に差し掛かかりました
右手の小高い場所に祠が建てられています
息を切らして足元ばかり見て歩いていたので
見落としてしまいそうでした
北山地蔵さん
愛らしい大きなお顔の地蔵さんです
このような四頭身ほどの童子のような地蔵さんを
伊賀では北山型として分類することがあります
名張市東田原長楽寺の地蔵さんや名張市竜口の地蔵さんなどがそうです
光背の右側に応安六年1373年の銘が残ります
伊賀の在銘石仏の中では花之木三尊磨崖仏 蓮福寺の双仏石 上比奈知墓地の阿弥陀仏に次いで古い地蔵さんです
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P186 市田進一
「青山町史」P954 青山町史編纂委員会 編
「青山町の文化財」P29 青山町文化財専門委員会 編
「三重県古銘集成」P181 和田年弥著
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