薬師堂の地蔵石仏 伊賀市阿保

室町時代

大村神社をお詣りして西参道を阿保の街にくだっていくと右手に小さなお堂が見えてきます 薬師堂と扁額の懸かったお堂の中を覗いてみると 自然石に彫られた美しい地蔵さんを見つけることができます 左手に宝珠を持ち 右手は与願に結んでいます お堂の中においでるので傷みも少なく 赤味のある花崗岩の色も美しいです 

薬師堂と呼ばれているのは 錫杖を持たず宝珠を持つ地蔵さんが薬壺を持った薬師さんに見えたからだろうとおもいますが 薬師如来は右手を施無畏印に結んでいるので こちらの仏さんは宝珠を持った古式の地蔵さんであることがわかります 西参道を下った先の慈福寺にも天正十二年の銘が入る錫杖を持たない古式の地蔵さんがおいでです

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P198 市田進一

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