江戸時代
巨大な団地が隣接しているというのに
ここだけは時間が止まっているように感じます
奈垣や神屋の辺りを歩くと
いつもそうおもいます
それだけでなく
わたしの住む伊勢の平野部とは少し違った空気を感じます
名張には国津神社が多くあります
ヤマト王権以前の国津神が住む場所だからでしょうか
しかし中世には神宮の杣となり
神屋という地名にある神も
神宮の天津神を指すようですが
それでもやはりここは土地の神が住む場所だと感じるのです
奈垣の国津神社の境内地に隣合う大きな磨崖に
不動明王が彫られています
現代のイラストを見るような簡略な線で彫られていますが
背には迦楼羅焔を纏い
右手に剣 左手に羂索と
立派な不動さんです
明治の廃仏以前は神仏の習合した土地の神が降りる山だったかもしれません
磨崖の前を流れる小川を境界として
結界を守る縄が張られていました
参考書籍
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P114 名張金石文研究会
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