十念寺の地蔵石仏 伊賀市真泥

慶長十三年(1608)

伊賀の地名は難しい 
大山田のあたりだけでも 
炊村(かしきむら)鳳凰寺(ぼうじ)出後(いずご)猿野(ましの) などなど 
わたしらのような他所者にはとても読めたものではありません
伊賀市真泥 こちらは(みどろ)です 
今は真泥ダムができていますが 服部川の左岸に沼地が広がっていたのかもしれません
旧伊賀街道に沿って東西に延びた集落の北端に 
十念寺という曹洞宗のお寺があります

境内のお堂に室町時代の地蔵さん
お顔はのっぺらぼう
磨耗したようには見えません
削り取られてしまったのでしょうか

同じ境内の庚申さん 
見づらいですが六臂の青面金剛さん 
邪鬼を踏みつけ  
右手に矢と三叉戟と利剣 
左手は弓と法輪とショケラにみえます 
足元に二猿と二鶏 
地蔵さんのような袈裟を着ています
地蔵さんの姿を重ねているようにも見えますね

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P47 市田進一 

コメント

タイトルとURLをコピーしました