室町後期

榊原温泉から県道を西に進みます 地蔵寺を過ぎてそろそろ集落が尽きるあたり 落合橋のバス停で県道と別れて三叉路を右に 谷杣川に沿って1㎞ほど 進んだところで新道を外れて左手に小道を登っていくと右手の磨崖に小さな地蔵さんを見つけることができました

磨崖の前を通っている小道は旧伊賀道と言われています
地図を見ても何処がその古道なのかはわかりませんが 榊原池の北から西に向かって笠取山を直登する道があったのだろうとおもいます かなりの難路だったろうとおもいますが 笠取山を下ると大山田の広瀬で伊賀街道に接続します

街道の道中安全を願って造立された地蔵さんかもしれませんが 付近に二ヶ所墓地があるようですから 墓地に関連した地蔵さんかもしれません

方形の枠を彫り窪めた中に 右手に錫杖 左手に宝珠を持った地蔵さん
右側に銘文が見えますが 摩耗が激しくて 文末の「〜日」しか読めません 中世まで遡ることができそうな磨崖の地蔵さん この辺りでは希少な仏さんです

参考書籍
「ひさい地域だより第12号」津市久居総合支所地域振興課
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