夏秋墓地の二石六地蔵 名張市夏秋

享保十二年(1727)

夏秋の墓地は名張川の曲流に囲まれた沖積地の北東端にあります
墓地の入り口に立つ 二つの板石に分たれた六地蔵さんです

左側の三体
右側の三体

駒形石の表面に枠取りをして 地蔵さんを三体ずつ薄肉彫にしています
享保年間に念仏講で造立されたもののようで
『念仏講中』
『享保十二未十月十五日』
の文字とともに寄進者の名が彫られています

「夏秋」とは面白い名前だとおもって少し調べてみました
室町頃までは「夏焼村」と呼んでいたようです
山腹を拓いて開田した土地のために夏の作物が日焼けするという意味で
地元では今でも「なっちゃけ」と呼ぶことがあるようです
「夏秋」と買いて「なっちゃけ」よい感じですね 

参考書籍

「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P47 名張金石文研究会  

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