丈六寺の一石六地蔵と良弁五輪塔 名張市赤目町丈六

六地蔵 元禄三年(1690)
五輪塔 正応四年(1291)

境内の無縁墓の正面に立つ一石六地蔵です

かまぼこ型の板石に枠を彫り窪め その中に六体の地蔵さんを並べています

枠の右側に元禄三年の紀年銘が刻まれています

良弁僧正の供養塔

丈六寺の境内で一番目立っているのは 東大寺開山の金鐘行者良弁の供養塔といわれる五輪塔です 正応四年(1291年)鎌倉時代後期の作で名張市の有形文化財に指定されています

良弁さんのはなしは別のところにも書いたことがあるのですが おもしろいおはなしなので以下に転載しておきます
12月16日は東大寺の初代別当良弁さんの命日です その良弁忌には 国宝良弁僧正坐像が特別開帳されます
近江の国のこと 子宝に恵まれない夫婦にようやく男の子が産まれました 観音さまへの願いが通じたのだろうと小さな金の観音さまを作り赤子の首に吊るして大切に育てていましたが ある日赤子は鷲にさらわれてしまいました
鷲が二月堂の前の杉の木に止まって赤子を食べようとしたところを師の義淵さんに助けられて僧として育てられることになりました 
良弁さんは大僧正となり東大寺の建立に尽くしました そして首に吊るした観音さまの導きから全国を探し歩いた母と30年ぶりの再会を果たしすことができたといいます

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