しょうけさん
初瀬街道を丈六寺から西に500mすすむと路傍に御堂があって勝運生地蔵さんがお祀りされています 「しょうけさん」と呼ばれ 足痛を治してくださるお地蔵さんです 御堂の中にはお礼のワラジがたくさん供えられていました
勝運生地蔵尊(しょうけじぞうそん)
現地案内板より引用
高さ93㎝石仏 昔から「しょうけさん」と呼ばれ足の病にご利益があると伝えられており、多くの方の信仰を集めていました。
言い伝えによると その昔、足痛のために起き上がる事ができなかったおばあさんがいました。ある日の朝、枕元に地蔵さまが現れ「足痛を直してあげるから誰かにお参りしてもらいなさい」と言われました。おばあさんがおじいさんにその話をすると、「その地蔵さまはしょうけ地蔵さまだ」と言い早速お参りしたところ、5日目におばあさんの足は治り、仕事が出来るようになりました。二人はお礼にワラジを作ってお供えしました。 というお話があります。
この話がいつの間にか広まり、多くの方がお参りに訪れ、足の病かが治ったというお礼のワラジが数多く供えられるようになりました。
比奈知型石仏
名張には比奈知型と呼ばれる石仏がいくつかありますが「しょうけさん」もそのひとつです 膝の半ばからスカートを履いているように表現される桾 ピンと跳ね上がっている法衣 そしてこの写真では確認できませんが 手足がとても小さく表現されていることなどが比奈知型石仏の特徴とされます
参考書籍など
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P91 名張金石文研究会
「名張の民俗」P155 名張民俗研究会編
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