室町後期
板碑形の石材の上下二段に方形の内刳りをあつらえ それぞれに三体ずつの地蔵さんを並べています
下段の地蔵さんは地上に首しか出ていませんが これは腰の辺りで断裂しているせいです
残念なことに福成就寺は2019年5月3日に火災で本堂も庫裡も全焼してしまいました 写真は火災の前2017年 現在はプレハブの仮本堂が建てられていて 再建の為の協賛を募っておられます
重要美術品に指定されている境内の十三重塔 笠石の軒反りが美しい鎌倉中期の塔です 塔身は江戸時代の後補 その下も基礎石を除いて他所の五輪塔に使われた反花などが積まれています 基礎石には「正応六年」の銘文が刻まれているため当初のものかと考えられていますが 笠石の初重の大きさと比べてやや大きくアンバランスなため 当初のものではないと考える人もあります
六地蔵のすぐそばの石仏三体 阿弥陀さんと地蔵さんと如意輪さん
参考書籍
「三重県石造美術」P137〜138 太田古朴
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P60〜71 名張金石文研究会
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