
稲荷社の杜
名張市役所の北西にある稲荷社の杜 芝出の旧町部と鴻之台の新しい街並みとを その小さな丘陵部が隔てています 扁額には「式葉姫稲荷」とあります 稲荷神はたしか女神だったと思いますが 式葉姫とはどのような姫神なのでしょう


昼でも暗い小さな社の石段の途中で阿弥陀さんが結跏趺坐しています 縦長のおむすび型に成形いた石に肉彫りされた阿弥陀さんです 彫りはよく残っていて割合明瞭に像容が確認できます 芝出の辻堂薬師さんや薬師堂薬師さんに比べると螺髪や両腕の造作が弱く 線刻された衣文や蓮台も少し違和感がありますが なかなか良いお顔の美男子です

お世話される方がお見えなようで 時々前掛けが変わっている きょうは大胆なチューリップ柄の前掛けが素敵です
参考書籍
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P55 名張金石文研究会
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