室町時代
蔵持町芝出
地図を見ると新興住宅地によって町がまっぷたつに分断されています 市外から訪ねるわたしなどにはとてもわかりづらい 旧初瀬街道に沿った西側の地域が旧名張町の出入り口にあたる場所だったのだろうとおもいます
マックスバリュー名張店の北を初瀬街道が通っていて そこから西に向かって歩きだすと直ぐに近鉄の線路を渡りました そのまま進んで二つ目の交差点を南に曲がり 再び近鉄の線路を渡ると 道の右手に小さなお堂が見えます
辻堂の薬師さん
中を覗くと中央に結跏趺坐の薬師さんがおいでになります
摩耗でわかりにくいのですが 左手に薬壺 右手は胸の辺りで施無衣印を結んでいます
芝出型石仏
やや面長の顔 三段に表現される肉髻 線刻される衣文などが特徴とされ 芝出型石仏とも言われます 芝出のこの辺りに何体か同様の特徴を持った石仏が残っています 中世の薬師仏は伊賀地方には多くはありません 思いつくのは鍛冶屋地蔵堂前の薬師さんくらいでしょうか 芝出にはこの近くの薬師堂にも室町時代の薬師さんがおいでになります やはり同様の特徴をもった芝出型石仏です
参考書籍
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P52 名張金石文研究会
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