南北朝時代〜室町時代
槇山は周囲を低山に囲まれた美しい山里です
ここにかつて東福寺というお寺がありました
真木山神社の神宮寺でしたが
槇山の他の五ヶ寺と共に西光寺に統合され
いまではその旧境内地に いくらかの遺物を残すのみです
みちゆき地蔵さんから少し歩いて
山裾の山林の中に続いている道を辿っていくと
森の中の宝篋印塔に目を奪われます
塔高258cmと立派な塔です
鎌倉末期のもので市文に指定されています
森の中のこの旧境内地の
一等地にあたる高台には役行者の祠があるります
そしてその隣に残されていたはずの石燈籠が
今日ここを訪ねた目的でした 南北朝時代から室町初期と言われる石燈籠です
その火袋の二面には岩座に乗った多聞天と増長天が 薄肉のレリーフにされていたはずなのですが
その火袋が見当たりません ことばを失ってしまいました
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P36 市田進一
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