勝福寺の五智如来石仏 伊賀市勝地

文明十二年(1480) 
伊賀市指定文化財

勝地の勝福寺 本堂の裏山中腹に小さなお堂が建っていて 堂内の石積み基壇に五智如来がお祀りされています

中央一段高い場所に南面する大日如来
頭に宝冠を被り 智拳印を結んでいます
その周囲を金剛界四仏が取り巻きます

北面の釈迦如来

南面の薬師如来

西面の阿弥陀如来

東面の弥勒菩薩 

市田進一氏は「四体は顕教四仏と考える」として 周囲の四体を 南薬師如来 北釈迦如来 東弥勒菩薩 西阿弥陀如来 としておられます

阿弥陀如来に「文明十二年」(1480)の刻銘があり 大日・薬師・釈迦の三像も同時期の作と見られていますが 弥勒仏だけには「元文三年」(1738)の刻銘があって後補です
「光明真言講中」「彦二郎太夫」「八郎弥五郎」などの銘から 在地土豪が合力して奉納したものです

参考書籍

「伊賀の石仏拓本集」P187 市田進一
「三重県石造美術」P297 太田古朴
「青山町史」P944 青山町
「青山町の文化財」P21 青山町教育委員会

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