伊賀中山
国道165号を青山を越えると伊勢路
更にこうずの郷ふれあい市場を過ぎるてしばらく進むと短いトンネルを潜ります
そのトンネルの直前で木津川に架かる橋が中山橋です
この辺り 昔は川の難所で 初瀬街道を行く参宮の旅人たちは随分と難渋したといいます
文化5年(1808)に勧進によって初めて板橋がかかり「奉供養勧進橋」の記念碑が建てられました 「勧進」は単に庶民の寄付ということではなくて たとえ一紙半銭の施しといえども喜捨すれば神仏の加護がえられると信じた庶民の素朴な信仰心からおこなわれたものです 金品による「作善」を手段として神仏の功徳を得たいという民衆の強い願いがあったからです
中山橋から100mほど東に戻った民家の前の路傍に勧進橋架設記念碑は残されています 伊賀市の有形民俗文化財に指定されていますが いまでは草に埋もれてよく探さなければ見つけることができません
参考書籍
「青山町の文化財」P43 青山町教育委員会
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