室町時代
写真を趣味にするには社交的で人当たりの良いことが必須条件だと思うのですが
残念ながらわたしはなかなかそうはいきません
沖の石仏群のことは前から知っていました
実は何度か近くまで行ってはいるのです
しかし他所の敷地の庭のような場所で
黙ってカメラを向けるのも憚られ
かといってわざわざ近くの民家を尋ねて許しを乞う…というのも
良い歳をしてモジモジしてしまいます
そんなわけでこれまで縁のないままになっていましたが
ようやく近くで畑仕事中の御婦人に声をかけることができました
自分のことながら難儀な性格で困ります
中央にはひときわ大きな双仏石
自然石の表面を平にして二つ並べた舟形光背の中に二体の仏さんが彫られています この仏さんについては資料がないのですが 2018年12月の「広報いなこ」に小さな記事があって「双体地蔵立像」とあります 地衣類と摩耗でよくは見えませんが 左の仏さんは錫杖と宝珠を持つようですが 右の仏さんは錫杖を持たず合掌しているように見えます 光背の上部には ह्रीः 阿弥陀の種子キリーク
左手にも小ぶりなおむすび型の双仏石がおいでるのですが こちらは左が定型の地蔵さんで右は阿弥陀さんのように見えます
声を掛けた御婦人は隣接する畑で花を作っておられました
「広報いなこ」の記事のことも御婦人が教えてくださいました
仏さんの周りに花が多いのはこの御婦人のおかげです
参考書籍
「広報いなこ324号」依那古公民館
コメント