綜福寺の阿弥陀石仏 名張市下小波田

天文五年(1536)

下小波田の綜福寺はすでに無住となっているようで下小波田の集議所として使われているようです

境内は低い丘陵の裾にあたる場所で 丘陵に続く法面に無縁墓が積まれています その脇の階段を登っていき最上段の墓石の裏側に阿弥陀さんが立っています

弥陀の来迎印を結ぶ立ち姿の阿弥陀さんです 腰のところで断裂しているため 石塔の残欠に身を預けるようにして立っているのが痛々しい

光背の右側に天文五年の紀年銘が刻まれています この年は豊臣秀吉の生まれた年 計算してみました 486歳の阿弥陀さんです 

参考書籍

「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P31 名張金石文研究会

コメント

タイトルとURLをコピーしました