室町後期
光背も含めると2mほどもある大きな地蔵さん 在銘の地蔵さんの中では伊勢市内最大 そして最古の地蔵さんです
初めは近世の地蔵さんかとおもった 摩耗も少なく白い花崗岩が美しい 山田三方会合記録に「間之山地蔵五郎左衛門と申者世義寺に寄進之事〜略〜之今眠地蔵と称す事」とあり 明応五年(1496)と永正十四年(1517)に世義寺へ寄進申し出のあったことが記録されているので 少なくとも室町後期には存在していたということがわかっています
光背を別材にして丸彫りにしたかのような豊かな厚肉彫りです 丁寧に制作されていて美しい
現在地に移されたのは大正末のことで 山田三方会合記録に「間之山地蔵」とあるように 間の山を登り切った辺りの経ヶ峰の崖下においでになったようです
不眠症などに霊験ありと言われています
参考書籍
「伊勢市史第七巻文化財編」P332
「三重県石造美術」太田古朴 P336
コメント