旧斑光寺の地蔵石仏 津市一志町八太

天文五年(1536)

奈良時代 JR名松線伊勢八太駅の南に斑光寺という大寺があったといいます その辺りには軒瓦が散乱し 土壇や礎石なども残されていたようですが 開発とともに近隣の各地に搬出され散逸してしまいました その旧斑光寺は白鵬年間の開基で 天正年間には兵火で焼失しますが 江戸中期に現在の川合小学校付近に再興され 明治の頃まで続いていたようです 現在も川合小学校西の寳善寺の境内に小さなお堂が残っています

お堂に並んで建つ小さな覆屋に斑光寺の地蔵さんがおいでです 
延命地蔵さんとされていて 光背の左側に刻まれた刻銘の中に『天文五年丙申九月廿日敬白』の文字が残されています

参考書籍

一志町郡史下巻 P582 一志郡
一志町史下巻 P821 一志町

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