室町時代
名張上野バイパスの沿線で一際目立っている弥勒寺の看板 そのすぐそばに「不動尊登り口」と書いた小さな看板が立っています そこから狭い山道に入って五分ほど歩くと 瀬の音が一際大きく聞こえる場所に 左手に谷に降りていく小道があります 見落としてしまうと瀬の音が次第に小さくなって滝から離れていってしまいますから気をつけて 小道を谷に降りていくと変成岩の露頭に彫りつけられた地蔵さんの姿を見つけました
地蔵さんと書きましたが よく見ると右手には利剣を持っています 舟形の光背には火焔のように見えるノミ痕が残されています ここは水垢離をおこなう行場ですから 比丘の形はしていますが不動明王なのでしょうか
下にあげた書籍に『不動の右横には、不動の梵字である「カーン」を刻んでいる』とあります 現場でも写真でも確認できませんが どうやら不動さんが正解のようです
参考書籍
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P43 名張金石文研究会
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