南北朝時代
この地蔵さんの所在については「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」の中に『蔵持芝出から平尾への旧道中間の、少し谷になった所』とあって ずいぶん以前に何度か探して歩いたこともあるのですが 見つけられなかった地蔵さんです 「赤目日記」さんが既に記事にされているのを見つけて いそいそとでかけてみました
希央台の中の公園の一角で 数体の小石仏の中央に立っています 失礼して赤い前掛けを外して写真を撮らせていただきました
右手は与願印 左手に宝珠を持った古式の地蔵さんとされていますが 摩耗が進んでいてよくはわかりません 法衣の下に裙が彫られていてその下にごく小さく足が彫られています 衣文はかなり省略されていますが 袖衣に僅かに上向きの跳ねがあります これらの特徴から名張市内に五体ある比奈知型の石仏の一つとされています
右側に並んでいる箱仏も上部が断裂していて小さな首切り地蔵さんのようです 柄の短い錫杖を持った地蔵さんに見えますが こちらも裙の表現がみられます
「赤目日記」さん ありがとうございました 後追いで記事にさせてもらいました
参考書籍
「名張の金石文撰ー石仏•石塔編」P59 名張金石文研究会
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