天文十五年(1546)
伊賀市高山 曹洞宗如意珠山高徳寺
上野盆地東部の山間部の集落の更に小さな丘を登り切った場所に建っています
地図を見てもわかるように 在所を中世の城館跡がぐるりと取り囲んでいます
北に向かうと平田宿 西に向かうと友生 南に下ると比自岐を経て丸山 信長の伊賀攻めの折には難儀したのではないだろうか
天文十五年(1546)の記年銘が残された阿弥陀さん 境内の無縁塔に並んでおられました
来迎印を結んだ なかなか美しい阿弥陀さんです
滝〜寺脇〜阿保の辺りは この頃の石仏が多く残っていますが こちらの阿弥陀さんも同じ系統の阿弥陀さんのようです
伊賀市の天然記念物カゴノキ 伊水温故に 『始ハ懸庵 正保年中ニ高徳寺ニ改』 とあるので その時に植えられたものならば 樹齢は400年以上と言われています 写真では本堂左手奥の一番背の高い木がそうだとおもいます
参考書籍
「伊賀の石仏拓本集」P153 市田進一
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