寛文七年(1667)
安濃川の上流に横たわる安濃ダム ダム湖を右手に見ながら県道をさらに遡上していくと もうすぐ湖水荘というところで 道の左手に岩の塊が見えます ダムの建設にともなって磨崖から切り離してここに移された石仏です
紙屋観音
馬頭観音と弁財天、寛文七年(1667)と彫られている。慶安三年(1650)の大災害による被災者の冥福を祈り、また交通の安全を祈願して祀られたと考えられる。ダム湖に沈んだ旧道沿いにあった大岩から切り取りここに安置された。
現地案内板より引用
津観光ガイドネット 芸濃ふるさとガイド会
右側が弁財天 体部の右側に「弁財天」の文字が刻まれているらしいのですが 肉眼では確認できません 二臀の弁天さんは手に琵琶を持つというのがお決まりですが 左手が辛うじて見えるだけで 像容をはっきり確認することはできません
左側が馬頭観音さん 馬頭観音さんは多気町の伊勢街道沿いなどで見かけることがあります 三面八臀の憤怒形の観音さんが多いのですが こちらの観音さんはどうやら一面二臀の観音さんで 頭上に馬を載せています 馬の頭部だけでなく一匹の馬が丸ごと頭上に載っています
参考書籍
広報津 平成25年9月16日号「歴史散歩 河内の神屋観音」
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