年代不詳
寒中だというのに四月並みの陽気ということでありがたい
出渋ってばかりいるのもなんなので 気合を入れて出かけてみることにしました
津市中河原の子安地蔵院です
ご本尊は鎌倉時代に制作された絹本着色地蔵菩薩画像で国の重文に指定されています 安産や育児に御利益があるといいます
境内に安置された石棺仏 地蔵さんが刻まれているのは石棺の蓋です
家型石棺の蓋の内側を使ってあるらしいです 想像していたよりはるかに大きい
石材の幅は140センチほどというので もしこれが短辺ならば 下半分ほどが土中に埋まっている可能性があります
地蔵さんは右手に錫杖を持ち 胸に宝珠をささげているように見えます
よく見ると(というと失礼かもしれないが)よいお顔の地蔵さんです 石板の厚みが薄いため 肉を厚く造作しにくかったのか 延ばしたお餅のようなお顔ですが なかなかインパクトがありますね
案内板に『石造地蔵尊奈良時代』とありますが 石棺は古墳時代後期のものだといいます 地蔵さんの方の時代はずっと降るでしょうが それほど新しいものでもないような気がします
久居元町真光寺の地蔵さんとよく似た風貌です
馬頭観音さんです 同じ境内にお祀りされていました 馬頭観音は多面多臂の造像が多いですが こちらは一面二臂
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