年代不詳
多気町では町の魅力を広く発信するために「たきカルタ」というカルタを作っておられるそうで
読み札の句を町民から広く募集し 面白いカルタが出来上がっています
その「たきカルタ」中に見つけた一枚
七色の 菓子をお礼に 歯痛地蔵
わたしらの地方では「痛む」ことを「やめる」と言います
ですから「歯痛地蔵さん」は「はやめ地蔵さん」と読みます
相可〜大石〜横野〜石名原 と伸びる伊勢本街道の路傍の小さなお堂の中で
長谷の近長谷寺への道案内をしてみえるそうで
よく見ると光背右側に文字が刻まれていて 『左丹生山近長谷寺三十町』とあるとのこと
お堂の建つ角で南に折れると 丈6.6メートルと大きな長谷型観音さんの近長谷寺に向かうのです
花崗岩に刻まれた80センチほどの定型の地蔵さんです
近世の造像のようですが 良いお顔が残っています
歯痛を治してくれる地蔵さんやら 棘を抜いてくれる地蔵さんやら 眼病を治してくれる地蔵さんやら
病気を治してくれる地蔵さんは あちらこちらで見かけます
体に不調が出ると 少々遠くても すがるような気持ちでお詣りしたのでしょうね
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