仲之郷大師堂の鯖大師 津市安濃町草生

年代不詳

仕事をしていた頃には たまに県道亀山白山線を通ることもあって
草生のあたりを通るたびに ここにも西国霊場があるのか と車窓から眺めていたものですが
ようやく訪れてみた仲之郷大師堂です

西国霊場だけでなく四国霊場もあって 番外も含めると130ほどの小さな祠が連なっています
その四国霊場の番外として 鯖大師さんがおいでになります

弘法大師が四国を巡っていたとき 馬の背に塩鯖を負わせた馬子とでくわしました 大師が馬子にその塩鯖を喜捨してほしいと言うと 馬子は大師のみずぼらしい様子を嘲って そのまま行ってしまおうとします すると大師は「大坂や八坂坂中 鯖一つ 大師にくれで 馬の腹痛む」と歌を詠みました  その途端 坂道を馬子が引いていた馬が腹痛を起こして動けなくなりました 馬子はあわてて引き返して大師に鯖をさしあげると こんどは「大坂や八坂坂中 鯖一つ 大師にくれて 馬の腹止む」と歌を詠みました その途端に馬の腹痛は治りまって おまけに大師が塩鯖を八坂八浜の法生島というところで海に放すと 鯖は生き返って泳いでいったと伝えられています

鯖大師さんの次が 四国八十八所の一番札所 霊山寺の祠です ここから順番に祠を辿りながら本堂の方へと登っていきます 八十八所の巡拝が済むと 続いて西国三十三所の祠が並んでいます
スタートの時点で県道から大師堂を目指して石段を登ってきてしまうと 順番通りにはお詣りしにくくなりますのでご注意を 

西国二十八番 成相寺の聖観音さん

西国六番 壷阪寺の千手観音さん

西国五番 葛井寺の千手観音さん

あとで写真を見ていておもったのですが 右側は如意輪観音さん 左側の仏さんが不思議ですね
錫杖を持ったような坐像 大師さんか 地蔵さんか? 
その下にも二体が並んでいます 供養者か童子か?
光背の上部にモクモクと雲が湧いたような装飾が施されていますから 役行者さんと前鬼後鬼ですか?
四国の八十八番と西国の一番の間にある祠だったとおもいます

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