一光三尊形式の阿弥陀さんです
奥津正念寺のすぐ西側の 境内社(境外の境内社て変ですかね なんと言うのかな)の周辺に
小石仏や五輪塔の残欠が集積されていて その中央に鎮座しています
中央の阿弥陀さんは 椅子に座っておられますね 珍しいなあ
津市白山町上ノ村成願寺には椅子に座った木造の阿弥陀如来倚像がおいでになりますが
石像ではあまり見かけません
正念寺さんは曹洞宗なので お釈迦さんやろか?
左脇侍に文殊菩薩 右脇侍に普賢菩薩かな?
けど 象や獅子にも乗ってやないし 文殊菩薩なら剣を持ってみえますやろ
釈迦三尊には 左脇侍に薬王菩薩 右脇侍に薬上菩薩というパターンもあります
左脇侍が小さな薬壺を持っているようにも見えなくもないかな?
苦行の釈迦でしょうか? それなら定印かな
頭から筋光を出しておられるし 来迎印の阿弥陀さんとみるのが 素直でしょうかね
左右の脇侍を見比べると 向かって右側の左脇侍は合掌していないようにみえますが
小さな小さな蓮台を持った観音さんというのが正解でしょうか
元和六庚申二月十一日
の刻銘があるそうです 1620年 江戸初期 徳川家康が亡くなってまだ四年というところ
古い阿弥陀さんです
参考書籍
美杉の石造物ー八幡地区編ー 津市教育委員会 P46
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