永正十六年(1519)

赤い欄干の橋を渡ると正面にそびえる山門 その左右の仁王さんが立たれる場所に 右には永正十六年(1519)銘の地蔵さん 左には江戸時代の不動さんが立っています

地蔵さんは砂岩製で全高2.5m 石巾66㎝ 像高1.9mのおおきな地蔵さんです
光背右に「於当寺仏前為法界衆生造立之永正十六己酉年十一月二九日盛訓法師敬白」 左に「維納道哲、盛◻︎法師、童子」の銘文が残っています

上の写真は奈良伝香寺の永正十二年地蔵 衣文の表現が似ていると言われています 並べてみると衣文だけでなくこの伝香寺地蔵の姿をなぞらえて作られていることがわかります

こちらは同じ白山町内の南出信蓮寺の地蔵さん こちらの地蔵さんもよく似てらっしゃいますね
山門の左には全高2.4m石巾60㎝の大きな不動さん
『享保廿天 乙卯正月』の文字が見えています ※享保二十年(1735)


参考書籍
「三重県石造美術」P203 太田古朴
「一志郡史下巻」P580 一志郡町村会
「三重一志白山町文化誌」P873 白山町郷土史編集刊行委員会編
「はくさんの石造物-倭地区•補遺編」P96 三重県津市教育委員会
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