樹教寺墓地の地蔵石仏 松阪市新町

安土桃山時代?

来迎寺の門前から白粉町の通りを北に少し歩いて 白粉町公園の角を左に折れて小路を入っていくと 左手には低い土塀に囲まれた墓地が広がっています 墓地の向かい側の樹敬寺さんの墓地です 記憶があやふやですが 松阪の伝説の中に ムジナ小路というおはなしがあって ここでたぬきが人を化かしたというお話しがあったとおもうのですが 違ったかなあ  墓地が見通せる低い土塀の脇を通る小路なので 暗くなると昔は怖かったことでしょう

墓地に入っていってすぐの地蔵堂を通り過ぎると立派な六地蔵さんが立っています
その覆屋に貼られた案内札を見ると『天正十六年松ヶ島より移建』とありました
すると 真ん中の主尊の地蔵さんを含めて 七体の地蔵さんは天正十六年以前に造像されたということでしょうか
松阪という町は近世に拡大した町なので 中世の遺構には乏しく 室町時代まで遡る地蔵さんはほとんどありませんから こちらの地蔵さんが天正以前の地蔵さんだとすれば驚きです

センターの地蔵さんは片脚をだけを組んで坐る半跏像です 延命地蔵を名乗られることの多い姿です

左端の地蔵さんは錫杖と宝珠を持っています
左から二番目の地蔵さんは合掌かな それとも宝珠を持っていなさるか

主尊の左の地蔵さんは幢を持っています
主尊の右の地蔵さんの持物は宝蓋ですかね

右から二番目の地蔵さんの持物も錫杖と宝珠でしょうか
右端の地蔵さんは合掌かな 見せてもらってきたらよかった

青石に刻まれた美しい地蔵さんです 一体一体が表情が違って それぞれによいお顔です

六地蔵さんの向がわにも 如意輪観音さんや少し大きな地蔵さん

墓地の中を探せば本居宣長や息子の春庭のお墓があります 鴻池財閥の原田二郎のお墓も立派なお墓です

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